一学期を終えて

まだドイツ語と情報の試験が残ってるけど、暇なのでまとめ。

大学に入ってはじめてのタームで、僕が履修した講義の講義間の内容的つながりを図にしてみた。

勿論狙って履修した訳ではなく、普通に個々の講義を見て面白そうだと思ったのを直感的に選んでいった。

パッと見てわかるのは、現代物理の守備範囲が広すぎだということ(笑)
東大の現代物理学は、非常勤の田崎教授が夏学期限定で開講する理系名物講義の一つだが、田崎さんの熱意がすごい。
具体的には
・10年以上続くのに毎年違うテーマ
・内容が濃い
・面白すぎて授業中にまったく眠くならない
・一年生もいるのを前提として要求する前提知識は高校数学のみ
などなどなど。
本当はすごーく難しい現代的なテーマを扱ってるはずなのに、それをわかりやすい説明で大学入りたての一年にもわかるような講義に組み立てている点には脱帽。
授業中の雑談も実は事前に相当練られたもので、スティーブ・ジョブズ顔負けのトーク力。

ちなみに、どこまで喋っていいのかわからないので軽くだけ触れておくと、今年の内容は「情報と物理」。
熱・統計力学情報理論を組み込むと、なんと熱力学第2法則が(わずかながら)破れてしまうという内容。
12回の講義(一回体調を崩された)で、高校数学だけで第2法則を破ってしまった!

この講義、(少なくとも今年は)とかくいろいろな分野の知識を扱ったので、他の講義でもかなり役に立った。
情報ではシャノンエントロピーや相対エントロピーの説明が役に立ったし、逆に統計で勉強した分散などがきちんとこちらでも役立った。
とにかく本題以外の部分も役立っているという実感が3ヶ月の間でも得られたので、駒場にいる学生、これから受験する学生、是非とも履修を考えてみてはいかがであろうか。

という現代物理学のステマでした。